専門家に記事監修を依頼するには、ある程度費用をかける必要があります。しかし、記事監修に関する情報はSEOの中でも少なく、監修料の相場についてわからない方も多いかと思います。本記事では、監修料の相場や記事監修の依頼方法、メリットについて詳しくご紹介します。YMYL領域のメディアを展開している方や記事監修について検討中の方は、参考にしてみてください。
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記事監修についておさらい
記事監修とは、医師や弁護士といった国家資格を所有している方や、そのテーマに詳しい専門家などに記事の校正や校閲をしてもらう作業のことです。
とくに専門知識や技術、資格の必要なジャンルに関するコンテンツは、不確かな内容や事実と異なる情報などがあった場合に大きな混乱やトラブルを招く恐れがあります。場合によっては、会社の評判に影響を与えることがあるかもしれません。
ユーザーからの評価の向上、サービスの利用率や商品の購買率アップにつなげるためには、根拠に基づいた高品質な記事を制作し続ける必要があります。また、医療や金融、法律といったYMYL(Your Money or Your Life)領域に該当するコンテンツは、より慎重に扱うべきジャンルです。信頼できる情報でないと検索エンジンにも評価されないため、SEOという点でも記事監修を含めた対策を検討する必要があります。
記事監修についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
依頼方法別の監修料相場
監修の依頼方法は主に「記事監修専門サービスを利用する」「直接依頼する」「クラウドソーシングサービスを利用する」の3つに分けられます。ここからはそれぞれの記事監修における相場を紹介します。
記事監修サービスなら1万円~5万円程度
記事監修サービスとは、予算や監修を依頼したいテーマなどの要望に応じて、専門家のキャスティングをする専門サービスのことです。対応しているジャンルはサービスによって異なります。
医療や法律関係は、とくに専門性が高く、誤情報や誤った表記・表現によるリスクの大きなジャンルでもあるため、他のジャンルと比較して監修料は高めに設定されている傾向があります。
記事監修サービスへの依頼は他の方法と比べて費用がかかりますが、監修者への交渉や修正等のやり取りなどを担当者に任せられるため、工数を削減し、監修者との連絡が取れなくなるなどのトラブルも防止できます。
直接依頼の場合は一般的に数千~1万円以上
監修を直接依頼する場合の料金は、一般的に数千~1万円以上です。
記事監修サービスとは異なり、専門家と依頼者の間に仲介が入らないため、監修料の負担を抑えられるのがメリットの一つです。
ただし、監修を依頼する作業内容の範囲や、コンテンツの仕様、監修料、納期などを自分たちで交渉しなければなりません。交渉中の専門家と必ず依頼が成立するとは限らないため、並行して複数人と連絡を取って依頼できる専門家を探す必要もあり、意外にもリソースが割かれてしまう点には注意が必要です。
また監修等の依頼をよく受けている専門家は、独自に料金を設定している場合もあるため、記事監修サービスより監修料が高くなるケースもあります。
クラウドソーシングは約5,000円から
クラウドソーシングは、サービスに登録されている個人・法人に、サービスを通して相談し、業務委託契約を交わして依頼します。ワーカー(クラウドソーシングに登録および仕事を行っている者)の中には監修経験者や専門家もいるので、記事監修の仕事の相談も可能です。
クラウドソーシングは、業務委託による仕事を受け始めたばかりの人や、仕事の営業に工数・コストを割きたくない人などが登録しているため、場合によっては最も安価に依頼できることもあります。しかし、ワーカー自らが登録するサービスであるため、登録している専門家にはある程度偏りがあります。依頼したいテーマで、予算内で依頼できる専門家が必ず見つかるとはいえません。
また記事監修サービスのような専門スタッフによるサポートはなく、直接依頼と同じく自社で依頼前のすり合わせや準備を進める必要があります。
監修料以外に依頼手数料がかかるため、事前に各クラウドソーシングの手数料率を確認しておきましょう。多くのクラウドソーシングでは、依頼料に対して15%前後の手数料が課されます。
記事監修の依頼範囲と監修料を左右する要素
記事監修の監修料は依頼範囲や条件によっても変わるので、あらかじめどのような作業を依頼するのかを決めておくのが大切です。
依頼範囲
一般的に記事監修と呼ばれる作業は、ファクトチェックを含む校閲・校正といった作業です。しかし多忙な医師や弁護士などへ依頼する場合は、校正を含む修正作業まではなかなか対応できないケースもあります。校正(修正作業)まで依頼できるかどうかはよく確認しておきましょう。
記事監修において、原稿の確認の他に依頼が想定される作業は次の通りです。
作業の種類 | 作業内容 |
---|---|
構成案の監修 | 記事を作成する前段階の企画案や構成案において、ファクトチェックをする |
執筆 | 監修だけでなく執筆も含めて依頼する |
事例の執筆 | 専門的な経験が必要とされる事例を執筆する |
コメントを付ける | 専門家の立場からコンテンツを総括するなど、ワンポイントとしてコメントを付ける |
図説等の監修 | 記事内に掲載する図などのファクトチェックをする |
また記事監修、執筆、事例執筆というと記事全体で依頼するイメージが強いですが、記事の構成によっては、一部のみの監修を依頼する方法もあります。細かい作業内容は、各監修者やサービスによって対応してくれる範囲も異なるため、事前によく確認しましょう。
監修料を左右する要素
また監修料を左右する要素は、文字数などコンテンツのボリュームだけではありません。次のような要素が、費用にかかわります。
監修料を左右する要素 | 詳細 |
---|---|
監修者情報 | 監修者の顔写真・名前・所属・経歴などを公開して掲載したい場合、その分料金が高くなる傾向にある |
監修の経験 | 監修の経験が豊富な専門家、他のメディア媒体などへの露出がある専門家は料金が高くなる傾向にある |
納期 | 短ければ短いほど料金が高くなる傾向にある |
記事のテイスト | 論文を紹介するような、時間や工数がかかる記事は料金が高くなる傾向にある |
とくに重要なのは監修者の情報です。ただ「監修しました」と書いてある記事よりも、実在することが確認できる「実名の監修者」がかかわっている記事の方がより信頼でき、最後まで読んでもらえます。SEOにおいても、監修者の実名性は重要です。
監修者によっては、顔写真や名前、詳しい経歴などは公開できないという方もいます。他にも、実名ではなく通称での掲載を条件とするケースもあるため、依頼前に公開可能な範囲と実名公開について把握しておく必要があります。
監修者の情報をどこまで掲載するかによっても費用が変わる場合もあるので、あらかじめ掲載情報と追加料金の有無について確認しておきましょう。
記事監修を依頼するメリット
監修料の相場について把握した方の中には、依頼をするべきかどうか悩んでいる方もいるかと思います。ここからは、費用をかけてでも記事監修を依頼する主なメリットについて解説します。
より正確でわかりやすい記事に仕上げられる
専門家へ記事監修を依頼すれば、ユーザーに正確でわかりやすい情報を伝えられます。また、監修者の名前や経歴といった情報を掲載することで信頼性を高められるので、離脱率の低下やCVR率の上昇といったメリットを期待できます。
たとえば医療に関するコンテンツは、どれだけ調べてもわからない部分や、医師でなければ判断できない情報も存在します。医師に監修を依頼すれば、医学的根拠に基づいた情報かどうかをチェックしてもらえるだけでなく、内容や表現に誤りがあった場合は修正案も提示してもらえることでしょう。
またユーザーの視点から見ると、医師監修記事の方が内容的に信頼でき、会社としても最後まで記事を読んでもらえる確率が上がり、なおかつサービスや商品の購入検討につなげることが可能です。
EEATという点から評価を高められる
EEATとは、検索エンジンの一つであるGoogleが提示している「サイトの評価基準1」のことです。
- E:Experience(経験)
- E:Expertise(専門性)
- A:Authoritativeness(権威性)
- T:Trust(信頼)
「経験」は、実体験に基づいた具体的な内容、「専門性」は、価値のある専門的な内容をそれぞれ網羅している状態を指しています。「権威性」や「信頼」は、誰が情報を提供しているのか、どの情報源を参考にしているのかなどといった点が重視されています。
明確な指標となる数値が定められているわけではないものの、これらはサイトを運営するにあたって考慮すべき内容です。EEATを満たすようなコンテンツが、高品質であり、Googleはユーザーにとって有益で質の高い記事を評価すると明言しています。
また最後まで読んでもらえることにより記事の滞在時間が伸びれば、検索結果にいい影響を与えることにもつながるでしょう。
- Google 「General Guidelines」 ↩︎
記事の差別化ができる
専門家に記事監修を依頼すれば、記事の差別化およびブランディングを図ることが可能です。
専門家の視点ならではのコンテンツを組み込めば、競合サイトにはない情報を発信できます。ユーザーに関心を持ってもらえるだけでなく、このサイトでなければ見られない情報として認識されれば、サイトや運営会社のファンを増やすことにもつながります。
記事監修を依頼する際のポイント
ここからは、記事監修を依頼する際に押さえておくべきポイントを紹介します。
- 記事のテーマに合った監修者へ依頼する
- 監修者の経歴などを確認する
- 監修者情報の開示範囲のすり合わせる
- 法律や規制について理解しているか確認する
- 監修された記事は自社でも確認する
これまでにお伝えしているとおり、監修者の経歴や実名の表示は重要な要素です。監修者情報の公開可否を含め、自社の求める条件とマッチするかどうか、依頼をスタートする前に必ず確認しましょう。
また、法律や規制についての知識があるかどうかを確認することも大切です。たとえば、美容や健康の情報を発信する記事では、場合によっては薬機法の順守が求められます。ライティングや監修の依頼を多く受けている専門家によっては、こうした規制等についても網羅していることがあるため、どこまで依頼できるか確認してください。
とはいえ多くの場合、医師など他の領域の専門家はこうした法律や薬機法等規制に詳しくはありません。薬機法に沿った表記を確認してほしい場合は、薬機法管理者の取得者への相談を検討する必要があります。自社チェックでこうした表現確認をカバーするのも大切です。
薬機法を含む法律・複数の専門領域に関する監修を希望している場合は、記事監修サービスへ薬機法に対応できる専門家を紹介してもらえるか相談してみましょう。
監修料の相場は依頼方法や分野によって異なる!
監修料の相場は、記事監修サービス・直接依頼・クラウドソーシングといった依頼方法、監修ジャンル、監修業務の範囲や内容によって変わります。なお、目安の一つとして医療分野の場合は、記事監修サービスで依頼すると1記事あたり3~5万円程度が相場とされています。
医療・健康・美容領域の監修者を検討している方は、今回の記事を参考にしながら弊社医師監修.comに相談してみてはいかがでしょうか。
医師監修.comは、ご支援社数100社を超える実績を持ち、LPやバナー、記事コンテンツなどの監修やSEOに関する提案までサポートしています。弊社が直接専門家をキャスティングしているため、監修料を抑えられるのが強みです。お見積もりが必要な方は、お電話やWebフォームよりお気軽にお問合せください。